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渡辺武彦プロフィール
■ごあいさつ
20世紀は多くの発明・発見の時代、そして産業革命。幾度かの戦争を経験し、その後先進諸国は経済性や利便性を追及し、物質的には多くのものを手に入れ、豊かさの中に浸りました。
しかし取り返しのつかない多くの負の遺産を21世紀に遺してしまいました。その結果が今、そして現代です。

地球の環境も悪化の一途をたどり、宇宙船地球号が瀕死の重傷を負うまでに至っています。
私達の住まいの変遷は戦後を通じて急激に変化を遂げました。

前述のように、経済と利便性優先の社会の中で、政府の政策の1つは一世帯が一戸の住宅を持つ事などにも力を入れてきました。デベロッパーにより多くの山々が切り開かれ、近隣の大切な目然が奪われてきました。

そして道路や橋の建設、画一的な団地開発や規格住宅の推奨など。また都心では土地の有効利用を理由に建蔽率、容積率を上げ高層マンションをどんどん造ってきました。官、民掲げて、人□密度の高い団地造りをしてきたのです。結果はどうなったでしょうか。

住まいに対する概念がいつのまにか変えられ、それにさえ気づかない世代が増えているように思います。住まいは人間形成にとってとても重要な場であり空間だと思います。また自然災害や外敵から守るシェルターだけではなく、男女が成長し、いつの日か家族が形成され、そこで子育てが行われる根源的場所だと思います。

子供達の成長の良否はその国や世界、あるいは地球存続の成否に懸かっているといっても過言ではないでしょう。また、家だけの問題ではなく、家と外との関係は切り離せません。例えマンションでも、外部は住まいの中で大事な空間だと思います。

また現在の住宅は、規格化されている住宅が多いように思います。北は北海道から南は沖縄まで、団地造りのパターンは似ていますし、その中に規格化された住宅が建ち並びますと、風景はほとんど一緒になってしまいます。またマンション建築も表層は違っても、造り方のパターンはほとんど一緒のように思えます。

人間にも個性があるように、住まいもそれぞれ住まい手の個性に合ったものが大切だと思います。また現在も建て続けられているマンションと規格住宅とは何が、どう違っているのでしょうか。

私には同じに見えてしかたが有りません。その一戸建住宅が、画一的団地の区画された敷地の中で、内外の関係性も愛昧なまま販売され、それに気づかずに住まれている人々がほとんどだと思います。

そこには古き良き時代の「向こう三軒両隣」的な隣家の人達とのコミュニケーションが芽生える素地は育たないと思うのです。私達の日常は住まいや周辺環境に大きく影響を受けています。

今こそ我が家の住まいや庭との関係性、そして周辺環境との調和などを点検する時期にあると思います。本校では専門コースの中で、住まいと庭の係わりについて、当事務所の作品をスライドで御紹介しながら講義を進め、演習では「テーマ」を設けて、皆様に図面と模型による作品づくりを通してより深く学んで頂く実践的なシステムを取りたいと考えております。

渡辺武彦建築設計事務所ホームページ
■略歴
1943年 福岡県生まれ
1969年 広島工業大学建築学科卒業
1978年 渡辺武彦建築設計事務所設立
1994年〜 広島工業大学建築学科非常勤講師
1997年〜 広島工業大学環境学科非常勤講師
■受賞
1996年 JUKEN実施作品コンペ最優秀賞
1997年 第10回福岡市都市景観賞A部門受賞
2002年 下関酒造株式会社「提案」指名コンペ最優秀賞

Miyuri企画